赤ちゃんと#コロナ禍 #STAYHOME を快適に過ごすお部屋づくり
温度に合わせて服を選んだり、居心地のいい場所でくつろいだり、大人はお部屋の中で自分が快適に過ごせるよう無意識に調節しています。
しかし、赤ちゃんはそうはいきません。
室温や湿度が不快であっても赤ちゃんはうまく伝えられないので、大人があらかじめ快適なお部屋を準備しておく必要があります。
コロナ禍で、自粛要請や緊急事態宣言が出たりと、
赤ちゃんとお部屋で過ごす時間が増えたファミリーもかなり多いはずです。
いきなり赤ちゃんに合わせるといっても、何から準備したらいいのか悩みますよね。
今回は赤ちゃんが生まれるまでに知っておきたい、快適なお部屋作りについてお伝えします。
赤ちゃんに快適な空間は、家族全員にとっても過ごしやすい空間です。
お部屋作りのポイントを押さえて、赤ちゃんと心地よい時間を過ごしましょう。
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お部屋作りは妊娠中に用意しておく
出産後にお部屋のあちこちを赤ちゃん仕様に合わせるのは大変なことです。
妊娠中に少しずつ準備しておくといいでしょう。
赤ちゃんが生まれると、ベビーベッドやオムツなどのベビー用品を置いておくスペースも必要です。
家具の配置を変えるときは、一人で無理せず周りの大人に協力をお願いしてくださいね。
室温・湿度をキープする
人間の体温は、常に一定を保つような仕組みになっています。
しかし子どもは体温調節する機能が未熟です。
大人よりも身体が冷えやすく、熱がこもりやすいので注意してくださいね。
春・夏・秋・冬の室温設定
東京都福祉保健局がH28年度に発表した「健康・快適居住環境の指針」では、乳幼児の過ごすお部屋の室温は冬期には20~25℃、夏期には外気より4~5℃低いぐらいを目安にと記されています。
夏
外気温から4~5℃低い温度設定というと、真夏日では25℃を上回ってしまいますが多少超える分には大丈夫。
外気温との差がありすぎると、お出かけするときに赤ちゃんの身体に負担がかかってしまうからです。
この時期は、湿度が上がりすぎないように配慮しながら、汗を拭いてあげてくださいね。
冬
暖房を入れる時間が長くなる冬は、室温の設定だけでなく赤ちゃんの着るものにも注意しましょう。
手足は冷たくなっていれば、室温が低いサイン。
お部屋の温度を上げるか、赤ちゃんの着るものを厚着にするかで対応しましょう。
春・秋
季節の変わり目である春や秋は、気温が不安定。一日ごと、時間帯ごとに温度が変わりやすいので、小まめに気を配る必要があります。
着るものに一枚プラスしてみたり、汗をかいていたら脱がしたりと、赤ちゃんの様子に合わせて調節してくださいね。
赤ちゃんの身体全体を柔らかく包むスリーパーなどもおすすめです。
一時的に暖房などを使用しながら室温を20~25℃にキープしましょう。
湿度は50~60%、しっかり加湿を
人間にとって快適な湿度の目安は、50%~60%。
赤ちゃんの肌は乾燥しやすいので、ある程度の湿度は必要です。
湿度のキープは風邪予防にもなりますね。
しかし、湿度が高すぎるとかえって不快に感じるので注意してください。
冬期に加湿器を使う場合でも、湿度が60%を超えないようにするのがいいでしょう。
インフルエンザウイルス・新型コロナウイルス・RSウイルスなど、20種類以上あるといわれる風邪のウイルス対策として、しっかりと加湿を行いましょう。
ウイルス飛沫は、湿度の高い状況ではすぐに地面に落下してしまいますが、乾燥すると遠くまで飛んでいく事がわかっています。湿度が40%以下になるとウイルス飛沫の水分が蒸発して軽くなるため、落下速度はゆるやかになり約30分間、空気中を漂うことになります。湿度60%と比較すると湿度30%では2倍遠くに飛ぶそうです。乾燥するほど広い空間にウイルス飛沫が広がります。
更に、空気が乾燥すると、喉の粘膜が乾燥して血流低下を引き起こし、免疫低下の原因となり喉に炎症をおこしやすくなります。こうして、空気が乾燥する冬には風邪をひきやすくなります。
室内が湿度40%以上になるよう加湿が必要です。
夏期の場合は、湿度を下げることで体感温度を下げられます。
冷房を付けるよりも、湿度を下げるほうが、赤ちゃんへの負担を抑えられますよ。
エアコンの除湿機能を使用して、湿度を一定に保つようにしてくださいね。
エアコンの風を直接当てない
お部屋のエアコンはどの方向を向いていますか?
もし赤ちゃんを寝かせる予定の場所を向いていたら、風向きを変えるか、寝かせる場所を少しずらした所へと移動しましょう。
エアコンの冷風や熱風は、身体に直接あたっていると過剰に体温に影響を与えます。
小さい赤ちゃんであれば、なおさらです。
鼻の奥やノドの粘膜を乾燥させ、体調不良にもつながります。
直接風が当たらないように気を付けてくださいね。
扇風機も同様です。
カバーなどをかけ、風が分散されるような配慮があるといいですね。
室内でも熱中症に用心
熱中症は、屋外だけで起こるものではありません。
真夏の炎天下では、いくつかの状況がそろってしまうと、室内での熱中症リスクがあがります。
温度・湿度が高すぎる
風通しが悪い
水分の不足・脱水症状
上記の要素が揃わないよう十分注意しましょう。
赤ちゃんは自分からSOSを発信できないので、大人がいかに気を配るかが大事です。
明るさや音に注意
赤ちゃんは、明るさや音に敏感です。大人が感じている以上のまぶしさや、音の大きさを感じています。
体内時計を整えている時期でもあるので、光や音の刺激は抑え気味に過ごすことが望ましいです。
直射日光が当たらないように
赤ちゃんが過ごしている場所に、太陽の光が当たりすぎていませんか?
日光浴には、赤ちゃんの体内で骨を強くするビタミンDを生成する効果があります。
しかし、直射日光はできるだけ避ける必要があります。
直射日光には紫外線によるリスクも高いからです。
夏場は特に紫外線が強いといわれています。
また、気温が高い日では、直射日光を浴びることで熱中症を引き起こす可能性があります。
光の調節には、レースカーテンなどがおすすめです。
参考出典:日光浴の不足?増加が危惧される「赤ちゃんのビタミンD不足」
テレビやスピーカーの近くはNG
赤ちゃんは大人と比べ、聴覚も未熟です。
大人はテレビやスマートフォンを見ていても、誰かに話しかけられた音を聞き分けて反応できます。
しかし、赤ちゃんの場合は、生活音と人の声の区別がつきにくいのです。
リビングのテレビやスピーカーの近くは音の情報が多くなるため、少し離してあげるのがいいでしょう。
特に、夜になってからの音の刺激はできるだけ抑えるほうが望ましいです。
テレビなどから聞こえる音や音楽は赤ちゃんの脳には刺激が強く、興奮して眠りの妨げになってしまうからです。
テレビの音量などは家庭内で習慣付けされやすく、急にボリュームを抑えるのは家族にとっても違和感がありますよね。
みんなで無理なく意識できるように、赤ちゃんが産まれる前に家族で話し合っておくといいですね。
夜は暗く静かなおねんねスペースで
産まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜の区別がついていません。
体内時計が整い始めるのは生後3~4か月ごろ。
夜になったら眠る、といったような生活リズムができるのは生後半年ごろです。
しかし生活リズムができ始めてからも、赤ちゃんの体内時計はちょっとしたことでずれてしまいます。
そのため、大人が意識的に昼間と夜間とで生活スタイルを変化させることで、赤ちゃんのリズム調整が必要なのです。
昼間はたくさん遊び、刺激をいっぱい与えます。そして、夜になったら部屋を暗くし、音の刺激も抑えます。
寝る時間の少し前から薄暗いベッドルームで過ごすのもいいですね。
そういった習慣を続けることで、赤ちゃんは体内時計を整えやすくなりますよ。
清潔をキープする
赤ちゃんの肌や免疫機能は大人と違って弱く、ちょっとした刺激で肌荒れや体調不良を引き起こします。
お部屋の清潔さは、赤ちゃんと過ごすうえで大切な環境づくりのひとつ。
どのような配慮が必要か、具体的なポイントをお伝えします。
床にモノを置かない
好奇心が旺盛な赤ちゃんは色々な物を触り、色々な物を口に入れます。
自分で寝返りやハイハイでの移動が出来るようになると、ますます興味のままに動き出すでしょう。
床に物があると転倒リスクも高まります。
ふとした時に床にあるものに手が伸び危険なことにならぬよう、日ごろから床に物を置かないようにしておくといいですね。
棚やクローゼットの収納を活用しながら、赤ちゃんの周りのスペースを広げておくと安心です。
小まめに掃除
赤ちゃんが過ごすお部屋では、小まめに掃除が基本。
大人よりも低い位置で呼吸をしている赤ちゃんは、床に落ちている細かなホコリやゴミを取り込んでしまいやすいからです。
物をできるだけ減らしておけば、掃除はより簡単になります。
出産後は育児や家事に追われてしまうので、妊娠中から少しずつ置く物を見直し、掃除のしやすいお部屋へと変えておきましょう。
通気性をよくする
お部屋に使われている建材、家具や家庭用品からはさまざまな化学物質が放出されていることをご存じでしょうか。
最近の住宅は気密性が高く、閉め切っているお部屋ではハウスダストやホルムアルデヒドなど、人にとって良くない物質が残ったままになってしまいます。
赤ちゃんの一回の呼吸で吸い込む空気の量は少ないですが、小さな身体に受ける負担は大人よりも大きいので、換気をよくすることが必要です。
窓を開け、室内の空気を入れ替えましょう。
換気の目安は、部屋の広さや窓の大きさにもよりますが1時間に5~10分程度。
一カ所の窓だけではなく複数の窓を開けることで、空気の循環を早めてくれますよ。
赤ちゃんへの刺激を少しでも減らすためにも、短い時間で効率よく行いたいですね。
カビ対策
カビはどこにでも存在するごくありふれた菌ですが、増えすぎてしまうと有害となってしまいます。
カビ対策にも気を配りたいですね。
カビが好むのは湿度が高く、空気がジメジメしている場所です。
梅雨時期は特にカビが発生・増殖しやすい時期ですよね。浴室や台所はもちろん、赤ちゃんが過ごすお部屋のなかも気が抜けません。
家具が壁にピッタリとくっついているところは要注意。
少し壁から離しての設置が望ましいです。
カビ対策としては換気も効果的。
短い時間、サッと空気を交換するだけでもカビの発生を抑えられますよ。
窓がない場合は、扇風機などで別の部屋へと空気を流すのもおすすめです。
ポイントは空気を同じ場所にためないこと。
それでもカビが発生してしまったら洗剤などですぐに掃除しましょう。
軽いカビなら小さい子どもにも安心なアルコール除菌スプレーでふき取る方法がおすすめですよ。
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観葉植物には注意
お部屋のなかに気軽に緑を取り入れられるものとして、観葉植物を置く方も多いですよね。
しかし赤ちゃんがいる場合は、そのまま置いておくと危険があることを予測しておきましょう。
つかまり立ちをするようになった赤ちゃんが植木鉢ごと倒してしまったり、肥料の入った土を誤飲してしまったりと、思わぬ事故につながることがあるからです。
もし部屋に置いておきたい場合は、棚やテーブルの上に置くか、吊り下げるなどの方法を用いましょう。
また、ベビーサークルで観葉植物を囲む方法もおすすめ。
本来は赤ちゃんの移動を止めるためのベビーサークルですが、観葉植物の隔離に使えますよ。
花粉は加湿機能付き空気清浄機で
ダニやカビなどと同様に、花粉も赤ちゃんには有害となる物質です。
花粉の量が増える季節になり、身体の限界を超える花粉を浴びるとアレルギー症状が出やすくなります。
免疫力が弱い赤ちゃんは、アレルギーの体質ではなくてもできるだけ避けるのが望ましいです。
花粉の分散される時期は、換気はせず室内の湿度を高めに保つ対策が効果的。
普段花粉は空気中を漂っていますが、加湿することで水分を含み床に落下するからです。そ
の床はこまめに掃除をしておけばより安心ですね。
しかし、ずっと換気をせずにいるのもスッキリしませんね。
そのような場合には窓の近くに空気清浄機を置きながら換気すると、ある程度花粉の侵入を防いでくれます。
加湿機能付きの空気清浄機であれば、お部屋の湿度を保ちつつ空気を浄化してくれるのでおすすめですよ。
まとめ
赤ちゃんが産まれると、これまで過ごしてきたお部屋とは違った配置や配慮が必要となります。
赤ちゃんは自分で表現できないぶん、大人が注意深く様子を見ながら赤ちゃんにとって快適なお部屋を提供できるといいですね。
赤ちゃんを迎える準備は思った以上に時間を要するので、妊娠8ヶ月目を目安に徐々に進めていきましょう。
母体の体調に合わせて無理をせず、頼めるところはパパに甘えてしまってください。
また、赤ちゃんにとって快適なお部屋は、成長していくなかでどんどんと変化していきます。
寝返りをするようになったとき、ハイハイができたとき、歩き始めたとき、赤ちゃんが成長していくごとに見直し、その都度最適なお部屋作りをしていきましょう。